ビジネス環境の変化に迅速かつ効率的に対応するため、業務用システム開発の内製化がますます求められるようになってきており、ローコード開発への期待が急速に高まっています。ローコード開発は、簡単な業務アプリケーションの作成に適しているだけでなく、従来のシステム開発と組み合わせることで、複数人での開発が必要な業務アプリケーションでも高い効果を発揮し、効率的な開発を支援します。
ローコード開発ガイドでは、intra-martのローコード開発を従来のシステム開発に効果的に取り入れる方法に焦点を当てて解説します。ウォーターフォール開発を基本とし、全5回にわたり各工程を詳しく説明していきます。
第1回 要件定義編
ローコード開発の「要件定義」とは? 効率的な進め方を解説
要件定義とは、システム開発の目的に合わせて、必要な機能や要求事項を明確に定義する作業です。ローコード開発においても、従来のシステム開発と同様に、要件定義からプロジェクトを進めることが重要です。要件定義を行うことで、開発中の変更やリリース後の改修を最小限に抑えることができます。
第2回 設計編
ローコード開発の「設計」とは? 工数削減のポイントを解説
設計では、要件定義で確定した内容を、どのようにシステムで実現するかを検討します。ローコード開発においても、従来のシステム開発と同様に、外部設計と内部設計を行います。ローコード開発ツールを使用しながら設計を進めることで、仕様決定までの時間を短縮し、設計工数を大幅に削減できる効果があります。
第3回 開発編
ローコードによる「開発」とは? スムーズな進め方を解説
開発では、設計で検討した内容に基づき、機能を実装していきます。従来のシステム開発ではプログラミング作業を中心に構築していきますが、ローコード開発では、GUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザインタフェース)上で機能をドラッグ&ドロップしながら構築していきます。GUIの利用により、コードの記述量が最小限に抑えられるため、視覚的に理解しやすく、簡単な操作でシステムやアプリケーションなどを開発できます。
第4回 テスト編
ローコード開発の「テスト」とは? 品質向上のポイントを解説
テストでは、開発されたシステムやアプリケーションが、要件や設計書に応じて正しく動作するかどうかを確認します。目的別にさまざまなテストを行うことによって、公開前に不具合(バグ)や誤動作を起こさないかを検証するだけではなく、ユーザが求める操作性、機能、パフォーマンス、セキュリティなどの品質が基準を満たしているかどうかも検証します。
第5回 運用・保守編
ローコード開発の「運用・保守」とは? 安定稼働のポイントを解説
アプリケーションを公開した後は、運用・保守業務が発生します。運用・保守業務は、アプリケーションの安定的な稼働を目的としていますが、それぞれ明確な違いがあります。また、ローコード開発で行う運用・保守業務は、プラットフォーム側で担保している機能があるため、一般的な運用・保守業務とは異なる部分があります。両者の違いについても見ていきましょう。