ローコード開発の「運用・保守」とは? 安定稼働のポイントを解説 

アプリケーションを公開した後は、安定して利用できる状態を維持するために、運用・保守業務を行います。運用は、アプリケーションを日常的に利用できる状態に維持するための業務、保守は、障害への対応や機能の変更・改善などを行う業務です。それぞれ役割が異なるため、目的に応じて適切に対応する必要があります。

この記事では、ローコード開発における運用・保守について理解し、intra-mart Accel Platformの機能を活用しながら、アプリケーションを安定して運用するためのポイントについて解説していきます。

この記事でわかること

  • ローコード開発における運用と保守の違い
  • 運用・保守工程で活用できるintra-martの機能
  • intra-martのローコード開発で運用・保守を効率的に進める方法

ローコード開発における運用・保守の違い

ローコード開発プラットフォームでは、アプリケーションの開発だけではなく、公開後の運用・保守を支援する機能も提供されています。そのため、ローコード開発では、プラットフォームに備わっている管理機能やセキュリティ機能などを確認した上で、必要な運用・保守業務を整理することが重要です。

一般的なシステム開発と同様に、ローコード開発でも、アプリケーションを安定して稼働させることが運用・保守の目的です。一方で、プラットフォーム側で提供されている機能を活用することで、運用・保守の方法を効率化できる場合があります。

ローコード開発の運用とは?

運用では、アプリケーションを日々安定して稼働させるために、システムの状態を管理したり、必要な操作を行ったりします。運用業務には、主に「オペレーション」と「監視」があり、以下のような作業が含まれます。

  • アプリケーションのバックアップ 
  • アプリケーションの監視
  • データの入力・出力 
  • セキュリティ管理 
  • ユーザサポート

intra-martでは、これらの運用を支援するさまざまな機能が、intra-mart Accel Platformに備わっています。プラットフォームで提供されている機能を確認しながら、アプリケーションの運用に必要な作業を整理していきましょう。

ローコード開発の保守とは?

保守では、アプリケーションを安定して利用できる状態に維持するため、トラブルや不具合が発生した場合の対応や、機能の変更・改善などを行います。障害や不具合が発生した場合は、原因を究明し、復旧や修正を行います。また、利用環境や業務の変化に応じて、アプリケーションの機能を追加・変更することも保守業務に含まれます。

保守業務は、主に「トラブル対応」と「改善」に分けられ、以下のような作業を行います。

  • 不具合発生時の対応 
  • アプリケーションのエラー修正 
  • アプリケーションの機能追加・変更

intra-martのローコード開発では、intra-mart Accel Platformの機能を活用しながら、これらの保守業務を行います。アプリケーションの構成や利用しているツール、プラットフォームの機能などを把握しておくことが重要です。保守を円滑に進めるためにも、あらかじめ必要な作業や担当者を整理しておきましょう。

運用・保守で活用できるintra-martの機能

ここからは、アプリケーションの運用・保守で利用できるintra-martのツールや機能について紹介していきます。運用・保守では、アプリケーションの状態を確認したり、データをバックアップしたり、必要に応じて設定を変更したりするなど、さまざまな作業が発生します。intra-martでは、これらの作業を支援する機能が提供されています。

ログ情報の収集

ログ情報は、運用ではアプリケーションの動作状況を確認するため、保守では不具合の原因を特定するために使用します。ローコード開発では、アプリケーションの構成や処理内容に応じて、確認するログが異なります。

たとえば、アプリケーションでエラーが発生した場合はシステムログ、画面からサーバへの通信に問題がある場合はリクエストログ、データの登録や更新に問題がある場合はエンティティ操作ログを確認します。また、ロジックフローの処理内容や値の流れを詳しく確認したい場合は、デバッグログを利用できます。

intra-martでは、これらのログを確認することで、アプリケーションの動作状況や不具合の原因を調査できます。発生した問題に応じて、適切なログを確認しましょう。

バックアップ・リストア(復元)

運用・保守では、トラブルや不具合に備えて、アプリケーションをバックアップしておくことが重要です。ローコード開発では、用途に応じて複数のバックアップ方法を使い分けることができます。

たとえば、公開直前の状態を保存して、問題が発生した場合に同じ環境内で元に戻したい場合は、アーカイブ機能を利用できます。また、アプリケーションをファイルとして保存したり、開発環境から検証環境・本番環境へ移行したりする場合は、インポート・エクスポート機能を利用できます。複数人で開発する場合など、変更履歴を管理したい場合は、Git連携機能も利用できます。

ローコード開発では、アプリケーションの用途や運用方法に応じて適切なバックアップ方法を選択しましょう。

アプリケーションのメンテナンス

アプリケーションを安定して利用し続けるためには、公開後も不具合への対応や機能の変更・追加など、継続的なメンテナンスが必要です。ローコード開発では、アプリケーションの修正だけでなく、利用しているプラットフォームやローコード開発ツールのアップデートについても確認しておきましょう。

intra-martでは、アプリケーションの修正やプラットフォームのアップデートに関する機能が提供されています。アプリケーションの利用状況や変更内容に応じて、必要なメンテナンスを行いましょう。

intra-martで始める運用・保守の流れ

ここからは、実際にintra-martのツールや機能を使って、運用・保守を行う方法について解説していきます。運用と保守の違いを踏まえ、それぞれの業務でintra-martのツールや機能をどのように活用できるのかについて見ていきましょう。

Step. 1 アプリケーションの運用・保守計画を立てる

運用と保守の違いを明確にした上で、アプリケーションの安定的な稼働と継続的な改善を目的として、運用・保守体制の構築や計画の立案を進めていきます。intra-martのプラットフォームで担保される保守の範囲を確認し、ユーザ側で必要となる運用・保守作業について検討していきます。検討した内容は、計画書や実施要領などにまとめておきます。

Step. 2 アプリケーションの運用業務を確認する

アプリケーションを安定して稼働させるため、運用計画をもとに必要な業務を確認していきます。アプリケーションの運用では、日々の稼働状況を監視し、問題が発生していないかを確認するとともに、必要な操作やデータの管理などを行います。

監視作業では、アプリケーションの動作状況やログ情報などを確認し、エラーや異常が発生していないかを確認します。また、ユーザからの問い合わせへの対応や、アプリケーションのデータ管理など、日常的に必要となる作業についても整理しておきます。

あらかじめ、トラブルが発生した場合の連絡先や対応方法、アプリケーションやデータのバックアップ方法などを決めておくことで、問題が発生した場合にもスムーズに対応できます。

Step. 3 アプリケーションの保守業務を確認する

アプリケーションの運用と同様に、保守計画をもとに必要な業務を確認していきます。アプリケーションの保守では、トラブルや不具合が発生した場合に、原因を究明して復旧したり、必要に応じてアプリケーションを修正したりします。

原因究明では、intra-martの各種ログを収集・分析したり、intra-martが提供しているトラブルシューティングの情報を確認したりするなど、トラブルの原因を調査する方法について検討しておきます。また、復旧に備えて、アプリケーションやデータのバックアップ方法や、必要に応じてリストアする手順についても確認しておきましょう。

Step. 4  運用中にトラブルが発生したときは

アプリケーションの運用中にトラブルや不具合が発生した場合に備えて、トラブル対応の流れを具体的に確認しておきます。トラブル対応では、発生直後の初動対応が重要です。どのような項目を確認するのか、どこに報告するのかなどをあらかじめ決めておきましょう。

また、業務や他のシステムへの影響を調査したり、トラブルの原因を調査したりする際に、intra-martのドキュメントやサポートサイトを活用できるよう、必要な情報やリンク先を整理しておくこともおすすめします。

復旧対応では、トラブルの内容や影響範囲に応じて、一時的な対応と恒久的な対応を分けて検討しておきます。一時的に業務への影響を抑えた上で、原因を解消するための恒久的な対応を計画的に進めることが重要です。そして、トラブルの原因や対応内容を記録し、今後のトラブル防止やアプリケーションの改善につなげることも大切です。

Step. 5 運用・保守の改善を進める

アプリケーションを長期的に運用していくと、ユーザのニーズや業務の変化に応じて、機能の追加や使いやすさの向上など、アプリケーションの改善が必要になる場合があります。そのため、トラブルへの対応履歴や機能の変更内容など、初期状態からの変更箇所を適切に管理しておくことが重要です。

変更内容を把握した上で、アプリケーションの改善を進めていきます。利用状況やユーザからの要望などを踏まえて機能を定期的に見直し、不要な機能の削除や新しい機能の追加などを行うことで、より使いやすいアプリケーションに改善できますまた、定期的に機能の棚卸しをするだけでなく、トラブル対応や問い合わせ対応などの運用・保守業務も見直すことで、アプリケーションだけでなく、運用・保守そのものの効率化にもつなげることが可能です。

まとめ 

ローコード開発で作成したアプリケーションを、プラットフォームの機能を活用しながら、どのように運用・保守していけばよいのかと疑問に思っていた方も多いのではないでしょうか?

アプリケーションを安定して使い続けるためには、運用・保守業務が欠かせません。運用と保守の違いを理解し、ログの確認やバックアップ、トラブルへの対応、アプリケーションの改善など、必要な業務をあらかじめ整理しておくことが大切です。また、intra-martでは、ローコード開発ツールやintra-mart Accel Platformが提供するさまざまな機能を活用して、運用・保守を行うことができます。

ローコード開発ガイドでは、そのような方々に向けて、要件定義から保守・運用までの各工程において、intra-martのローコード開発ツールの効果的な活用方法について解説しています。今回は、ローコード開発における運用・保守の考え方や、運用・保守で活用できるintra-martの機能、具体的な進め方について紹介しました。

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