intra-mart WebPlatform をサイレントインストールする方法

この CookBook では、intra-mart WebPlatform をサイレントインストールする方法について紹介しています。
インストーラのサイレント・モードについては以下のセットアップに記載されています。本 CookBook と併せて参照してください。
intra-mart WebPlatform Ver.7.2 - 3.2.5 インストーラのサイレント・モードについて

インストーラを起動する際に以下のように-s 設定ファイル名を指定することで、
java –jar ./setup.jar -s 設定ファイル名
セットアップ時に入力したオプションやインストール先などの情報を設定ファイルに出力することができます。
出力した設定ファイルを以下のように-f 設定ファイル名と指定することで、その設定を用いながらサイレントインストールを行うことができます。
java –jar ./setup.jar -f 設定ファイル名

インストーラのサイレント・モードは Ver.5.1 ~ Ver.7.2 で利用可能です。

レシピ

  1. -s オプションを指定して通常セットアップを行う
  2. -f オプションを指定してインストーラを起動する

1. -s オプションを指定して通常セットアップを行う

以下のコマンドを実行します。
java -jar ./setup.jar -s config.txt -con

実行すると、インストーラにいくつか設定を聞かれますので、環境に合わせてに設定します。

[root@0f0e9ce23e87 ~]# java -jar ./setup.jar -s config.txt -con

intra-mart Ver 7.2  インストーラ

製品を選択してください(1:intra-mart WebPlatform (Resin) 2:intra-mart WebPlatform (JBoss) 3:intra-mart AppFramework 4:intra-mart AppFramework (for Development) 5:intra-mart DebugServer )?
エンターキーのみを押した場合[1]. 戻る場合は[!]を押してください。
1
製品の種類を選択してください(1:スタンダード 2:アドバンスト 3:エンタープライズ for BPM )?
エンターキーのみを押した場合[1]. 戻る場合は[!]を押してください。
2
サーバモジュールをインストール(y/n)?
エンターキーのみを押した場合[y]. 戻る場合は[!]を押してください。
y
ウェブサーバコネクタをインストール(y/n)?
エンターキーのみを押した場合[n]. 戻る場合は[!]を押してください。
n
IM-Administratorをインストール(y/n)?
エンターキーのみを押した場合[y]. 戻る場合は[!]を押してください。
y
JDKのホームディレクトリを入力してください
戻る場合は[!]を押してください。
/usr/local/java/jdk
インストール先を入力してください
エンターキーのみを押した場合[/usr/local/imart]. 戻る場合は[!]を押してください。
/usr/local/imart
サーバモジュールの構成を選択してください(1:スタンドアロン環境を構築 2:分散環境を構築 )?
エンターキーのみを押した場合[1]. 戻る場合は[!]を押してください。
1
HTTPサーバの構成を選択してください(1:intra-mart HTTPサーバ を使用する 2:ウェブサーバコネクタを使用する )?
エンターキーのみを押した場合[1]. 戻る場合は[!]を押してください。
1
サーバモジュールの文字コードを選択してください(1:Windows-31J 2:Shift_JIS 3:EUC-JP 4:UTF-8 )?
エンターキーのみを押した場合[4]. 戻る場合は[!]を押してください。
4
ウェブブラウザへ送信する文字コードを選択してください(1:Windows-31J 2:Shift_JIS 3:EUC-JP 4:UTF-8 )?
エンターキーのみを押した場合[4]. 戻る場合は[!]を押してください。
4
このホストのアドレスを入力してください
エンターキーのみを押した場合[172.17.0.2]. 戻る場合は[!]を押してください。
172.17.0.2
HTTPサーバのアドレスを入力してください
エンターキーのみを押した場合[172.17.0.2]. 戻る場合は[!]を押してください。
172.17.0.2
HTTPサーバのポート番号を入力してください
エンターキーのみを押した場合[8080]. 戻る場合は[!]を押してください。
8080
Server Managerが使用するポート番号を入力してください
エンターキーのみを押した場合[49152]. 戻る場合は[!]を押してください。
49152
Service PlatformのIDを入力してください
エンターキーのみを押した場合[APP:172.17.0.2:8080]. 戻る場合は[!]を押してください。
APP:172.17.0.2:8080
Service Platformの初期ヒープサイズ(-Xms)[MB](例:1024)
戻る場合は[!]を押してください。
1024
Service Platformの最大ヒープサイズ(-Xmx)[MB](例:1024)
戻る場合は[!]を押してください。
1024
サンプルをインストール(y/n)?
エンターキーのみを押した場合[y]. 戻る場合は[!]を押してください。
y
<< 設定 リスト >>
[ 製品体系 ]
intra-mart WebPlatform (Resin)
[ 製品種別 ]
アドバンスト
[ サーバモジュールをインストール ]
YES
[ ウェブサーバコネクタをインストール ]
NO
[ IM-Administratorをインストール ]
YES
[ JDKのホームディレクトリ ]
/usr/local/java/jdk
[ インストールディレクトリ ]
/usr/local/imart
[ サーバモジュールの構成 ]
スタンドアロン環境を構築
[ HTTPサーバの構成 ]
intra-mart HTTPサーバ を使用する
[ サーバモジュールの文字コード ]
UTF-8
[ ブラウザに送信する文字コード ]
UTF-8
[ ホストのアドレス ]
172.17.0.2
[ HTTPサーバのアドレス ]
172.17.0.2
[ HTTPサーバのポート番号 ]
8080
[ Server Managerのポート番号 ]
49152
[ Service PlatformのID ]
APP:172.17.0.2:8080
[ 初期ヒープサイズ ]
1024
[ 最大ヒープサイズ ]
1024
[ サンプルをインストール ]
YES

この構成でよろしいですか(y/n)?
エンターキーのみを押した場合[n]. 戻る場合は[!]を押してください。
y

セットアップを行うと、config.txt というファイルが作成されます。
ファイルの中身は、以下のようになっており、セットアップ中に入力した設定内容が保存されています。

[root@0f0e9ce23e87 ~]# cat config.txt
1
2
y
n
y
/usr/local/java/jdk
/usr/local/imart
1
1
4
4
172.17.0.2
172.17.0.2
8080
49152
APP:172.17.0.2:8080
1024
1024
y
y

2. -f オプションを指定してインストーラを起動する

以下のように、作成した config.txt を読み込ませることでセットアップを実行します。
java -jar ./setup.jar -f config.txt

ここでは、以下のように入力し、セットアップを行います。

[root@0f0e9ce23e87 ~]# java -jar ./setup.jar -f config.txt
intra-mart Ver 7.2  インストーラ

製品を選択してください(1:intra-mart WebPlatform (Resin) 2:intra-mart WebPlatform (JBoss) 3:intra-mart AppFramework 4:intra-mart AppFramework (for Development) 5:intra-mart DebugServer )?
エンターキーのみを押した場合[1]. 戻る場合は[!]を押してください。
1
製品の種類を選択してください(1:スタンダード 2:アドバンスト 3:エンタープライズ for BPM )?
エンターキーのみを押した場合[1]. 戻る場合は[!]を押してください。
2

...
(途中省略)
...

[ 最大ヒープサイズ ]
1024
[ サンプルをインストール ]
YES

この構成でよろしいですか(y/n)?
エンターキーのみを押した場合[n]. 戻る場合は[!]を押してください。
y
<< インストール 開始... >>
<< プロダクト設定ファイルをインストール >>
/usr/local/imart/bin/basemodule.jar
<< プログラム共通ファイルをインストール >>
/usr/local/imart/conf/imart.xml
/usr/local/imart/conf/jp/co/intra_mart/common/aid/jdk/util/charset/iana2jdk.properties

...
(途中省略)
...

/usr/local/imart/doc/imart/sample/item_sample/maskat/script/maskat_item_main.html
/usr/local/imart/doc/imart/sample/item_sample/maskat/script/transition.xml
<<サンプル用のWEBコンテンツ (Advanced版) をインストール>>
<< インストール 終了 >>

-f オプションを指定したことで、インストーラに設定項目を聞かれることなく、サイレントインストールを行うことができます。

このように、-s, -f オプションを利用することでサイレントインストールを行うことができます。
複数の環境へのセットアップを効率的に行いたい場合、Docker イメージを作成する場合等で効果を発揮します。

是非ご活用ください。