他のテンプレートの機能を活用する方法を知りたい

この記事では、他のテンプレートの機能を活用する方法について紹介します。
Accel Studioには、さまざまな業務領域に対応したテンプレートが用意されています。アプリケーションのベースとなるテンプレートを選択した後、他のテンプレートから取り入れたい機能があれば、それを参照しながら画面や処理をカスタマイズすることができます。Accel Studioのテンプレートに慣れてきたら、他のテンプレートの機能を参照し、効率良く開発を進める方法について学んでいきましょう。

他のテンプレートを参照するメリット

Accel Studioに用意されているテンプレートは、アプリケーションのベースとしての利用だけではなく、カスタマイズ時の参考情報としても利用することができます。はじめに、他のテンプレートを参照するメリットについて紹介します。

アプリケーション作成に掛かる時間を短縮できる

アプリケーションに追加したい機能がある場合、必要な画面デザインや項目を一から検討しなければならず、カスタマイズに時間が掛かってしまいます。Accel Studioでは、勤怠管理や社内FAQのような簡単な日常業務から、在庫管理や顧客管理といった複雑な業務まで、さまざまなテンプレートを用意しています。これらのテンプレートから参考にしたい機能を作成中のアプリケーションに取り入れることで、手軽にカスタマイズできます。

カスタマイズが容易にできる

Accel Studioでは、そのまま業務に利用できるようなテンプレートだけではなく、ひな型として利用しやすいテンプレートも豊富に用意しています。たとえば、スマートフォンに対応したい場合、サンプルアプリケーションからテンプレートを参考にすることで、ゼロから構築せずにレスポンシブデザインを取り入れることができます。また、ベーステンプレートとオプションテンプレートというように、テンプレート同士を組み合わせることで簡単にカスタマイズできます。

他のテンプレートを参照する方法

他のテンプレートを参照する場合、次の二つの方法が考えられます。

  1. テンプレートから新しくアプリケーションを作成する
  2. 過去に作成したアプリケーションを確認する

テンプレートをそのまま参照したい場合は、参照したいテンプレートから新しくアプリケーションを作成し、画面やロジックを確認します。また、過去にテンプレートを使って作成したアプリケーションがあれば、それを開いて画面やロジックを確認することも有効です。

アプリケーションに取り入れたいことから探す

ここでは、アプリケーションによく取り入れられる機能について、いくつかのケースを紹介します。

なお、これらのケースは、アプリケーションを作成している途中で、新たな機能を追加したいと検討している状況を前提としています。

スマートフォンに対応したい場合

スマートフォン対応のレスポンシブな画面を作成したい場合は、「打刻アプリ」テンプレートを参考にしてみましょう。 

 「打刻アプリ」テンプレートは、スマートフォンとPCのどちらにも対応したアプリケーションを作成できます。 

このテンプレートを使用すれば、ボタン名や色味の変更といった簡単な編集から、別の機能を持つエレメントの追加といった少し手を加えた編集まで、さまざまな用途に対応できます。 

レスポンシブデザインをもとにカスタマイズすることで、アプリケーションの作成をスムーズに進めることができます。 


<参照方法>

「打刻アプリ」テンプレートから作成したアプリケーションの管理画面を開き、画面を参照します。

「画面」タブから「打刻画面」を開き、レスポンシブデザインに関連したエレメントの配置や設定などを確認してみましょう。

現在時刻を表示したい場合

画面上に現在時刻を表示したい場合は、「打刻アプリ」テンプレートを参考にしてみましょう。

「打刻アプリ」テンプレートでは、アプリケーション画面に現在の日付と時刻を表示するように設定できます。さらに、時刻に合わせて、空の色を模倣して画面の色味を変化させることも可能です。

このテンプレートを使用すれば、現在時刻を表示しているエレメントやロジックを流用することが可能です。

エレメントの配置位置を変えたり、フォントサイズや色味の変更といった簡単な編集を行ったりすることで、他のアプリケーションにも流用できます。


<参照方法>

「打刻アプリ」から作成したアプリケーションの管理画面を開き、画面やロジックを参照します。

はじめに、「画面」タブから「打刻画面」を開き、変数($variable.state.dateTime.date)やアクション設定(Get System Date)などを確認します。画面の色味を変化させたい場合は、アクション設定(Get Color of Time)のカスタムスクリプトを確認してください。

次に、「ロジック」タブから「システム時刻取得処理」を開き、フローや入出力設定(systemDate)などを確認します。

一覧テーブルとグラフを表示したい場合

一覧テーブルを表示し、集計結果を円グラフに表示したい場合は、「タスク管理」テンプレートを参考にしてみましょう。

「タスク管理」テンプレートでは、日々の業務タスクを一覧で表示し、タスクの割合を円グラフで表示するように設定できます。

このテンプレートを使用すれば、一覧を表示しているエレメントやロジック、円グラフを取得するロジックを流用することが可能です。


<参照方法>

「タスク管理」テンプレートから作成したアプリケーションの管理画面を開き、画面やロジックを参照します。

はじめに、「画面」タブから「タスク一覧画面」を開きます。一覧テーブルについては、テーブルのエレメントやアクション設定(Load Table Data)などを確認します。グラフについては、アクション設定(Load Pie Chart Data)を確認してください。

次に、「ロジック」タブから該当する処理を開きます。一覧テーブルについては、「タスク一覧参照処理」を開き、フローや入出力設定などを確認します。グラフについては、「タスク円グラフデータ取得処理」を開いて確認してください。

カード型のデザインを作成したい場合

小さい表示範囲に画像や説明を含めたカード型のようなデザインを作成したい場合は、「自己紹介」テンプレートを参考にしてみましょう。

「自己紹介」テンプレートでは、名前やプロフィール画像などを登録し、登録した内容をカードのように一覧表示できます。

このテンプレートを使用すれば、レスポンシブなカードデザインのUIに流用することが可能です。


<参照方法>

「自己紹介」テンプレートから作成したアプリケーションの管理画面を開き、画面を参照します

「画面」タブから「一覧画面」を開き、カード型にレイアウトされたエレメントやアクション設定などを確認します。その他にも、レスポンシブデザインに関連したエレメントの配置や設定なども確認してみましょう。

共通マスタのユーザを検索したい場合

IM-共通マスタの情報を呼び出し、「ユーザ検索」画面として表示したい場合は、「顧客管理」テンプレートを参考にしてみましょう。

「顧客管理」テンプレートでは、IM-共通マスタに登録されたユーザ情報を使用して、指定の項目(テンプレートでは「自社担当者」)に設定できます。

「ユーザ検索」画面は、IM-BloomMakerのアクション設定により、ダイアログとして表示できます。


<参照方法>

「顧客管理」テンプレートから作成したアプリケーションの管理画面を開き、画面を参照します。

はじめに、「画面」タブから「登録・編集画面」を開き、アクション設定(on ClickAdd Inhouse Manager)内の「複数選択ユーザ検索ダイアログを表示する」などを確認します。その他にも、取り入れたい内容に応じて、関連する画面や変数なども確認してみましょう。

まとめ

Accel Studioのテンプレートを活用すると、アプリケーションの開発時間を大幅に短縮できるというメリットがあります。ここで紹介したケース以外にも、多くの活用方法が考えられます。他のテンプレートから取り入れたい機能があれば、それを参照しながら画面や処理をカスタマイズしていくという方法について覚えておきましょう。また、テンプレートの機能を活用するためにも、まずは実際に操作してみながらテンプレートの種類や特徴について理解を深めることをおすすめします。

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