はじめてのAccel Studio
この記事では、intra-martのローコード開発ツールであるAccel Studioについて紹介します。
Accel Studioは、はじめてローコード開発を行う方でも、テンプレートを利用することで簡単にアプリケーションの開発を始めることができるツールです。まずは、Accel Studioがどのようなツールなのかについて、理解を深めていきましょう。
Accel Studioの機能
Accel Studioは、intra-mart Accel Platform上で動作するアプリケーションを統合的に開発・管理するためのツールです。Accel Studioを使用することで、業務用アプリケーションを効率よく開発できます。
Accel Studioの主な特徴を紹介します。
テンプレートを利用したスピーディーな開発ができる
Accel Studioのテンプレートを利用すると、アプリケーションに必要なデータベース、処理、画面などが自動で作成されるため、スピーディーに開発を始めることができます。テンプレートの種類は、機能に応じて「ベーステンプレート」、「サンプルアプリケーション」、「オプションテンプレート」の3種類に分けられます。
- ベーステンプレート:基本的なデータ操作やワークフローなど汎用性が高いテンプレート
- サンプルアプリケーション:そのまま簡易的なアプリケーションとして利用できるテンプレート
- オプションテンプレート:作成したアプリケーションの機能を追加できるテンプレート
各テンプレートは、アプリケーションをスムーズに構築し、カスタマイズして利用できるように設計されています。用途に応じてさまざまな種類のテンプレートを用意していますので、アプリケーションの要件や目的に合わせて適切なテンプレートを選択してください。
Accel Studioのテンプレート一覧
Accel Studioのテンプレートカタログから、各テンプレートの特徴と使用方法について確認し、アプリケーション開発のはじめの一歩を踏み出しましょう。
アプリケーションをまとめて管理できる
Accel Studioには、開発中や運用中のアプリケーションを一元管理するという機能があります。intra-mart Accel Platformでは、ロジックフローを作成するIM-LogicDesignerや画面デザインを行うIM-BloomMakerなど、さまざまなローコード開発ツールを組み合わせて開発を進めていきます。
Accel Studioを使用することで、複数のツールで作成したローコード資材をアプリケーション単位でまとめることができ、効率的に管理できます。また、開発のプロセスに合わせて、アプリケーションのバージョン管理、公開方法、利用権限の設定などの機能を活用できます。
アプリケーションの管理機能
Accel Studioのアプリケーション管理機能や管理可能なローコード資材について確認できます。用語についても押さえておきましょう。
開発から公開までの流れ
Accel Studioを利用したアプリケーション開発はさまざまな方法がありますが、まずは基本的な流れについて紹介します。
Step. 1 アプリケーションを作成する
テンプレートを選択し、アプリケーションの基本情報を設定します。選択したテンプレートにより、データベース・処理・画面のベースが自動で作成されます。テンプレートを使用せずにアプリケーションを開発する場合は、ここでデータベースの設定を行います。
Step. 2 ロジックを作成する
IM-LogicDesignerを使用して、ロジック(処理)のフローを作成します。Webブラウザ上で、タスクの配置・入出力値の設定・変数の設定などを行います。最後に、ロジックを外部から利用できるようにするため、URLの設定を行います。
「サンプルアプリケーション」を選択した場合は、すでにロジックがテンプレートに組み込まれているため、このステップが省略されます。
Step. 3 画面を作成する
IM-BloomMakerを使用して、画面デザインや画面に関するアクションを作成します。Webブラウザ上で、画面部品の配置・アクションの設定・変数の設定などを行います。最後に、画面にアクセスできるようにするため、URLの設定を行います。
「サンプルアプリケーション」を選択した場合は、すでに画面デザインがテンプレートに組み込まれているため、このステップが省略されます。
Step. 4 アプリケーションを公開する
作成したアプリケーションの公開先を設定します。権限設定では、ユーザごとにアプリケーションのアクセス権を設定できるため、公開対象を絞り込むことも可能です。
アプリケーションの作成例
アプリケーション開発の基本的な流れを理解したら、実際にアプリケーションを作成してみましょう。ここでは、テンプレートを利用したアプリケーションの例をいくつか紹介します。マニュアルやチュートリアルガイドを見ながら、アプリケーションの開発から公開までの流れを身につけていきましょう。
【難易度:低】(1) タスクの進捗管理を行う
「サンプルアプリケーション」の「タスク管理」テンプレートを使用して、日々の業務のタスク管理を行うアプリケーションを作成してみましょう。
【難易度:低】(2) 社内業務についてFAQを作成する
「サンプルアプリケーション」の「社内FAQ」テンプレートを使用して、よくある質問とその回答を管理するアプリケーションを作成してみましょう。
【難易度:中】(3) ToDoの管理(登録・更新・削除)を行う
「ベーステンプレート」の「マスタメンテナンス」テンプレートを使用して、簡易的なToDoアプリケーションを作成してみましょう。
【難易度:中】(4) ワークフローの申請画面から日報を作成・提出する
「ベーステンプレート」の「シンプルなワークフロー」テンプレートを使用して、簡易的な日報アプリケーションを作成してみましょう。
【難易度:高】(5) 従業員満足度調査のアンケートを実施する
テンプレートを使用せずに、簡単なアンケートアプリケーションを作成してみましょう。「空のアプリケーション」を使用して、IM-BloomMakerで作成した画面とIM-LogicDesignerで作成したロジックを組み合わせて、一からアプリケーションを作成します。
アプリケーションの管理
作成したアプリケーションはAccel Studioを使って管理します。ここでは、管理に必要なアプリケーション・リソースの操作や作成したアプリケーションのバージョン管理について説明します。
アプリケーションの操作を確認する
作成したアプリケーションは、開発や運用の状況に合わせて、更新・削除・インポートといった操作を行うことができます。
アプリケーションの概要
アプリケーションの操作以外にも、アプリケーションが扱う情報やアプリケーションカテゴリについても確認しておきましょう。
リソースの操作を確認する
Accel Studioでは、アプリケーションに紐づく各ローコード資材をリソースとして管理します。リソースは機能カテゴリでグルーピングされています。アプリケーションの操作と同様に、追加・削除・インポートといった操作を行うことができます。
リソースの概要
リソースの操作以外にも、リソースが扱う情報や機能カテゴリについても確認しておきましょう。機能カテゴリとは、リソースの種類を動作内容により分類するカテゴリのことです。
アプリケーションのバージョンを管理する
作成したアプリケーションはアーカイブとして保存できます(バージョン管理)。アプリケーションの構成情報やリソースの状態をアーカイブとして保存することで、開発中や運用中の状況に合わせて、アーカイブの作成時点に戻すことができます。
アーカイブ機能
アーカイブ機能で扱う情報や動作仕様についても確認しておきましょう。
まとめ
Accel Studioには、ここで紹介した機能以外にも、全文検索・インポート・ログ管理といった機能があります。Accel Studioを活用できれば、スピーディにアプリケーションの開発を行うことが可能です。まずは、実際に簡易的なアプリケーションをいくつか作成してみることをおすすめします。
intra-martでは、Accel Studioや各ローコード開発ツールを使ったアプリケーションの開発に役立つコンテンツなどを豊富にご用意しています。intra-martの機能を最大限に発揮させるためにも、ぜひご活用ください。