imuiTreeでドラッグ&ドロップのバリデーションを実装する方法

このCookBookでは、imuiTree (ツリービュー) のドラッグ&ドロップバリデーションについて紹介しています。

intra-mart Accel Platform では、画面上にツリーを表示するUI部品でimuiTreeを用意しています。
imuiTree
この部品を使用すると、ツリー形式の表示はもちろんですが、dnd プラグインを設定することで、ドラッグ&ドロップ操作による各アイテムの移動ができるようになります。

完成イメージ


1. root1フォルダをドラッグ&ドロップします。
⇒ root2フォルダの後や、root2フォルダの中に移動することができます。
⇒ root3フォルダの中には移動できません。
 
2. root3フォルダをドラッグ&ドロップします。
⇒ どこにも移動できません。
 
3. child1-1ファイルをドラッグ&ドロップします。
⇒ root2フォルダの中に移動することができます。
⇒ root3フォルダの中には移動できません。
 
4. child3-1ファイルをドラッグ&ドロップします。
⇒ どこにも移動できません。

image

完成サンプル

以下の完成サンプルをダウンロードしてご活用ください。

e builder プロジェクト : im_cookbook_113622.zip
imm ファイル : im_cookbook_113622-1.0.0.imm

ローカル環境で表示させる場合は、以下のURLにアクセスしてください。
http://localhost:8080/imart/im_cookbook/113622/index
なおベースURLである以下の部分は、環境に合わせて適宜変更してください。
http://localhost:8080/imart

レシピ

  1. imuiTreeタグをページ上に配置してください。
  2. バリデーションを行うコールバック関数を追加してください。
  3. コールバック関数内に、バリデーションルールを実装してください。

1. imuiTreeタグをページ上に配置してください。

このとき、parameterのpluginsに、"dnd" と "crrm" を追加してください。
プラグインを追加することで、ドラッグ&ドロップ操作が可能になります。

index.js:

// ドラッグ&ドロップを可能にするために、dnd プラグインをロードする
// intra-mart UIテーマを有効にするために、themes, ui, imuiTreeIcon プラグインをロードする
var parameter = {
  plugins: ['html_data', 'themes', 'ui', 'crrm', 'imuiTreeIcon', 'dnd']
};

index.html:

<imart id="sample-tree" type="imuiTree" parameter=parameter value=nodes />

2. バリデーションを行うコールバック関数を追加してください。

imuiTreeはjsTreeライブラリを使用しています。
jsTreeライブラリのAPIを呼び出して、バリデーションを行うためのコールバック関数を設定に追加してください。

$.jstree._reference('#sample-tree')._set_settings({
  crrm: {
    move: {
      check_move: function(data) {
        // ここにバリデーションルールを実装する
        // true を返却するとドラッグ操作可能、false を返却すると不可となる
      }
    }
  }
});

3. コールバック関数内に、バリデーションルールを実装してください。

コールバック関数内にバリデーションルールを実装ください。
true を返却するとドラッグ操作可能、false を返却すると不可となります。

引数の data には、ドラッグ操作を行っているアイテムや、ドロップ先のアイテムなどの情報が格納されています。
実際に格納される内容は、jsTreeのAPIドキュメントを参照してください。
https://old.jstree.com/documentation/crrm
https://old.jstree.com/documentation/core.html#_get_move

このCookbookでは、以下のルールに従ってバリデーションを実装しています。
1. 禁止マークがある root3 フォルダと配下のファイルは、常にドラッグ不可
2. フォルダはトップ階層と、フォルダ配下にのみドラッグ可能
3. ファイルはフォルダ配下にのみドラッグ可能 (トップ階層は不可)
4. 禁止マークがある root3 配下にはドラッグ不可

// 1. 禁止マークがある root3 フォルダと配下のファイルは、常にドラッグ不可
if (isLocked(data.o)) return false;

// 2. フォルダはトップ階層と、フォルダ配下にのみドラッグ可能
if (data.o.attr('item-type') === 'folder') {
  if (data.r.attr('item-type') !== 'folder' && !/^(before|after)$/.test(data.p)) return false;
}

// 3. ファイルはフォルダ配下にのみドラッグ可能 (トップ階層は不可)
if (data.o.attr('item-type') === 'document') {
  if (data.r.attr('item-type') !== 'folder' && !/^(before|after)$/.test(data.p)) return false;
  if (data.cr === -1) return false;
}

// 4. 禁止マークがある root3 配下にはドラッグ不可
if (isLocked(data.r)) return false;

// ドラッグ可
return true;

以上で、imuiTreeのアイテムをドラッグ&ドロップする際のバリデーションを実装することができました。