スクリプト開発した画面にバリデーション(入力チェック)を実装する
このCookBookでは、作成した画面項目に対してバリデーション(入力チェック)を設定する方法をご紹介します。
今回はスクリプト開発で登録フォームを作成するで作成した画面項目に対して、クライアントサイドでの適切なバリデーションを実装しましょう。
完成イメージ
<操作方法>
1. 「商品名」には何も入力しないでください。
2. 「金額」に整数以外の値を入力してください。
3. 「備考」に201文字以上入力してください。
4. 「登録」ボタンをクリックすることでバリデーションが動作します。
[iframe width="100%" height="400" src="https://dev-portal.intra-mart.jp/imart/im_cookbook/109004/edit#form?imui-theme-builder-module=headwithcontainer"]
なお、以下は入力項目ごとに割り当てたバリデーションルールです。
入力項目 | バリデーション内容 |
---|---|
商品名 | 必須 |
金額 | 必須・整数のみ |
備考 | 200文字まで |
完成サンプル
以下のサンプルをダウンロードしてご活用ください。
e builder プロジェクト : im_cookbook_109004.zip
imm ファイル : im_cookbook_109004-1.0.0.imm
ローカル環境で表示させる場合は以下のURLにアクセスしてください。
http://localhost:8080/imart/im_cookbook/109004/edit
なお、ベースURLである以下の部分は環境に合わせて適宜変更してください。
http://localhost:8080/imart
レシピ
- プレゼンテーションページでバリデーション用のライブラリをロードします
- バリデーションルールを定義します
- プレゼンテーションページでバリデーションルールをロードします
- バリデーションしたいフォームに対してimuiValidateを実装します
では、それぞれのステップを細かく見ていきましょう。
1. プレゼンテーションページでバリデーション用のライブラリをロードします
このCookBookでは、製品が提供しているAPIであるimuiValidateを利用してバリデーションを実装しましょう。 imuiValidateは内部でjQuery Validation Pluginを利用しています。プレゼンテーションページ(edit.html)のヘッダ部分に以下を記述してください。
2. バリデーションルールを定義します
バリデーションルールを定義しましょう。今回は src/im_cookbook/sample1/validators/validator.js
という新しいjsファイルを作成し記述してください。
var init = {
'itemName': {
caption: '商品名',
required: true
},
'itemPrice': {
caption: '金額',
required: true,
numeric: true // 数値のみ
},
'comment': {
caption: '備考',
maxlength: 200 // 200文字まで
}
};
上記のパラメータ名は、プレゼンテーションページ内のinputタグのname属性の値と対応しています。
このように、プレゼンテーションページとは別のjsファイルにバリデーションルールを定義しておくことで、登録画面や編集画面で同じルール定義を使いまわすことができます。
この他にも多数のバリデーションルールを用意しています。 詳しくは以下のドキュメントを参照してください。
上記で作成したバリデーションルールオブジェクトは、次のステップでプレゼンテーションページからロードされます。
3. プレゼンテーションページでバリデーションルールをロードします
2. で作成したバリデーションルールをプレゼンテーションページにロードしましょう。
プレゼンテーションページのヘッダ部に以下を記述しましょう。
上記のimart
タグは、im_cookbook/sample1/validators/validator.js
のinit
オブジェクトをルールとしてロードし、rules
というルール定義オブジェクトとmessages
というメッセージ情報オブジェクトがクライアントサイドに出力されます。
rules
オブジェクトとmessages
オブジェクトを利用して、次のステップでバリデーションを実装。
詳しくは以下のドキュメントを参照してください。
4. バリデーションしたいフォームに対してimuiValidateを実装します
今回は、登録ボタンがクリックされたときにバリデーションが行われるように実装しましょう。
$('#register-button').click(function() {
// バリデーション
if (imuiValidate('#form', rules, messages)) {
// 登録に関連する処理を記述
}
});
バリデーションを実行しているimuiValidateについて見てみます。
imuiValidate('#form', rules, messages)
上記の例では、form
というIDを持つフォームに対して、rules
というバリデーションルールに基づきバリデーションしています。バリデーションに失敗した場合はfalseを返し、messages
で指定したエラーメッセージを表示しています。
現時点では、以下のように不適切な場所にエラーメッセージが表示されます。
しかし、imuiValidateのAPIドキュメント内サンプルを応用し以下のように実装すると、適切な場所にエラーメッセージが表示されます。
if(imuiValidate('#form', rules, messages, function(error, element) {
$(element).parent().append(error);
})) {
// 登録に関連する処理をここに記述してください。
}