変数に辞書項目やエンティティをインポートしたい
この記事では、変数に辞書項目やエンティティをインポートする方法について紹介します。
IM-BloomMakerのデザイナ画面で変数を設定する場合、IM-Repositoryで作成した辞書項目やエンティティをインポートすることで、変数を一つずつ設定する手間を大幅に省くことができます。変数の設定項目によっては、インポート可能なIM-Repositoryの定義が異なります。各インポート方法の違いを確認し、適切な設定ができるように必要な知識を身につけていきましょう。
インポート機能を利用するメリット
IM-BloomMakerで変数や定数を設定する場合、IM-Repositoryの辞書項目やエンティティの定義をインポートして利用できます。これにより、IM-BloomMakerで新たに変数を作成する必要がなく、作業を簡略化できます。
また、IM-Repositoryの辞書項目やエンティティをインポートすることで、複数のアプリケーションで使用する用語データをまとめて登録・管理できます。これにより、用語の統一や変更の容易さ、保守性の向上といったメリットが得られます。
IM-BloomMakerの影響範囲を確認する
IM-Repositoryの定義をIM-BloomMakerにインポートして変数を設定した場合、IM-Repositoryから影響範囲を確認できます。たとえば、参照先の辞書項目やエンティティを変更した場合、どのコンテンツやエレメントセットなどに影響が出るのかを一覧で表示します。
IM-Repositoryの定義をインポートする
ここでは、IM-Repositoryの定義(辞書項目・エンティティ・列挙型)を利用して、IM-BloomMakerのデザイナ画面にある変数の設定項目(変数・定数・入力)にインポートする方法について紹介します。
変数にエンティティをインポートする際、ネストが深くならないようにインポートする位置に注意してください。変数の階層が深くなったり、依存関係を管理するのが難しくなったりするなど、コードの可読性や保守性が低下します。
【参考】変数のデータ型の自動変換
IM-Repositoryの定義を変数にインポートした後は、JSONエディタで編集しないでください。データ型の自動変換により型が保持されないため、IM-Repositoryとの連携が失われる可能性があります。
変数にインポートする
画面で使用する変数には、辞書項目またはエンティティをインポートすることができます。インポートすると、$variable
配下の指定した箇所に追加されます。辞書項目とエンティティには、以下のようにそれぞれ異なるメリットがあります。用途に応じて使い分けてください。
- 辞書項目:変数の型や桁数、制約などを定義する必要がなく、自由に組み合わせて利用できる
- エンティティ:辞書項目をベースとしているため自由度は低いが、IM-LogicDesignerと同じエンティティを使用することで、変数の型などの不一致が起こりにくい
変数に辞書項目やエンティティをインポートする
変数にインポートする前に、IM-Repositoryであらかじめ定義を登録しておきます。辞書項目やエンティティを変数として追加する場合、変数名の命名ルールについても確認しておきましょう。
定数にインポートする
画面で使用する定数には、辞書項目の列挙型をインポートすることができます。インポートすると、$constant
配下の指定した箇所に追加されます。列挙型は、辞書項目を特定の値のみに制限したい場合に設定します。たとえば、プルダウンメニューを実装する際、画面に表示する文字列と識別用の文字列という2つの配列を定義しますが、列挙型をインポートすることで簡単に設定できます。
さらに、列挙型に多言語の情報も登録している場合、自動的に多言語の変数へのリンクが作成されます。インポートする前に、IM-Repositoryの「列挙型」画面から、列挙項目を表す「表示文字列」の項目を確認してみましょう。
定数に列挙型をインポートする
定数にインポートする前に、IM-Repositoryであらかじめ定義を登録しておきます。列挙型を定数として追加する場合、変数名の命名ルールについても確認しておきましょう。
列挙型を利用してプルダウンメニューを実装する
IM-Repositoryの列挙型をインポートして、単一選択(プルダウン)を画面に実装した例について確認できます。列挙型のインポートによるメリットについても押さえておきましょう。
入力にインポートする
画面で使用する入力には、辞書項目またはエンティティをインポートすることができます。インポートすると、$input
配下の指定した箇所に追加されます。辞書項目とエンティティについては、用途に応じて使い分けてください。
入力に辞書項目やエンティティをインポートする
入力にインポートする前に、IM-Repositoryであらかじめ定義を登録しておきます。辞書項目やエンティティを入力として追加する場合、変数名の命名ルールについても確認しておきましょう。
まとめ
intra-martのローコード開発ツールには、各ツールが連携して操作するような機能を備わっています。今回はIM-BloomMakerの変数とIM-Repositoryの定義をインポート機能で連携する方法について説明しました。また、この記事では触れていませんが、IM-BloomMakerの定数には、Accel Studioの共通定数定義をインポートすることも可能です。ローコード開発を効率的に進めるためにも、各ツール間の連携機能について理解を深めることをおすすめします。
intra-martでは、IM-BloomMakerをもっと知っていただくために、マニュアルやコンテンツなどを豊富にご用意しています。IM-BloomMakerの機能を最大限に発揮させるためにも、ぜひご活用ください。