ユーザ環境への公開と利用案内
ここでは、ユーザ環境への公開直後に行う確認作業や利用開始案内について説明します。
ユーザ環境での最低限の動作確認
アプリケーションの認可設定が終了した後、次の内容をもとに動作確認を行います。
- ✓ポータルのメニューから、アプリケーションを正しく起動できること
- ✓登録・更新・参照など、想定される一連の業務操作を最低1回実行できること
- ✓想定しているユーザロールで、必要な操作ができること
これらを確認することで、各種設定の反映漏れや認可設定の不備といった問題を公開前に発見できます。
- メニュー設定を修正したい場合は、「ポータルのメニュー設定」を参照してください。
- 認可設定を修正したい場合は、「アプリケーションの認可設定」を参照してください。
ログ出力の確認
ユーザ環境に公開した後、アプリケーション実行時のログが適切に出力されているかを確認します。
- ✓アプリケーション実行時に、エラーが出力されていないこと
- ✓想定外の警告ログや不要なログが大量に出力されていないこと
- ✓ロジックの実行結果や分岐状況など、調査に必要なログが適切なタイミングで出力されていること
ログは、障害発生時の原因調査や影響範囲の特定に不可欠な情報となるため、事前に確認しておくことが大切です。
確認対象となるログの種類と目的
ユーザ環境での動作確認時には、目的に応じて以下のログを確認してください。
| ログ種別 | 目的 | 主な確認内容 | 参照先 |
|---|---|---|---|
| システムログ | 環境設定ミスや基盤エラーがないことを確認する | - アプリケーション実行時にエラーが発生していないか - サーバやプラットフォーム起因の例外が出ていないか | 「システムログの確認」 |
| リクエストログ | メニュー設定や認可設定の不備を早期に検知する | - 想定したURL・メソッドでリクエストが処理されているか - HTTPエラー(403/404/500 など)が発生していないか | 「リクエストログの確認」 |
| デバッグログ | 障害発生時に原因を追跡できる状態かを確認する | - ロジックフローが想定通りの経路で実行されているか - 重要な分岐条件やステータスが正しく設定されているか | 「デバッグログの確認」 |
最低限の動作確認では、まずシステムログとリクエストログを中心に確認してください。業務ロジックの妥当性確認や障害調査を想定する場合は、デバッグログが適切に出力されていることを確認してください。ユーザ環境では、詳細なデバッグログを常時出力しない運用にしているケースも多いため、「必要な場面で有効化できるか」という視点でもあわせて確認しておくことが重要です。
ユーザへの利用開始案内
アプリケーションをユーザ環境に公開する際は、ユーザに対して利用開始に関する案内を行います。利用開始日や対象となる業務を明確に共有するとともに、基本的な操作方法や利用時の注意点をあらかじめ周知してください。
また、問い合わせ先や不具合発生時の連絡ルールをあわせて案内しておくことで、利用開始直後の混乱や問い合わせの集中を防止できます。
ユーザ向けの連絡事項については、ポータルの「重要なお知らせ」機能を利用すると便利です。ユーザの目に留まりやすく、確実に周知することが可能です。詳細は「ポータル 管理者操作ガイド - 5.9. 重要なお知らせポートレットを設定する」を参照してください。
次のステップへ:設計書の出力
アプリケーションを公開した後は、公開時点の内容を反映した設計書を出力・保管しておきましょう。設計書を保管しておくことで、公開後の仕様確認、障害調査、改修時の差分把握が容易になります。「設計書の出力」では、ロジックフローや画面コンテンツの設計書の出力方法について説明しています。どんな内容が記載されているのか、実際に設計書をダウンロードしてみることをおすすめします。