定数設定
ここでは、定数設定に関する各種操作について説明します。
ロジックフロー内で設定できる定数は、以下の3種類があります。いずれもロジックフローから参照可能ですが、定義元や用途に違いがあります。
| 定数の種類 | 説明 | 利用イメージ |
|---|---|---|
| ユーザ定義定数 | ロジックフロー定義ごとに作成する独自の定数です。主に、特定の処理で繰り返し使用する固定値などに使用されます。値はすべて文字列として扱われます。 | メールの件名や送信先アドレスなど、固定の値として定義 |
| システム定数 | システムから提供される定数です。ユーザ情報やセッション情報など、実行環境に依存する値を取得する際に利用します。 | 実行ユーザのIDや日時など、システムから動的に取得される値を参照 |
| 共通定数 | Accel Studioの「共通定数」機能で定義された定数を参照します。アプリケーション全体で統一された値を使いたい場合に便利です。 | データを区切り文字(,)で連結するなど、共通の値を参照 |
- 設定に進む前に定数設定の概要を確認したい場合は、「入出力値・変数・定数の定義 > 定数設定とは」を参照してください。
- システム定数は、主にマッピング設定で「暗黙的な変数」として利用します。暗黙的な変数の概要は、「intra-mart Developer Portal - マッピング設定で利用できる暗黙的な変数とは」を参照してください。
Accel Studioの「共通定数」機能を利用する場合は、事前に設定する必要があります。詳細は、「CookBook - AccelStudio 共通定数定義の活用方法」を参照してください。
基本操作
3種類ある定数のうち、ユーザが任意で定義できる「ユーザ定義定数」について、その基本的な操作を説明します。
ユーザ定義定数を設定する

- [定数設定]をクリックします。
└ 「定数設定」ダイアログが表示されます。 - [定数を追加]をクリックします。
└ 未定義の定数設定フィールドが表示されます。 - 定数IDを入力します。
└ 空白部分をクリックすると、編集可能な状態になります。
- 定数値を入力します。
└ 空白部分をクリックすると、編集可能な状態になります。 - 必要に応じて、定数の説明を入力します。
└ 空白部分をクリックすると、編集可能な状態になります。 - [決定]をクリックします。
└ 「ロジックフロー定義編集」画面に戻ります。
定数には、主に以下のようなデータ型の値を設定します。
- 真偽値(
Boolean):TRUE/FALSEといった処理の分岐フラグや状態を示すために使用 - 文字列(
String):固定のエラーメッセージや「ERROR_001」といった状態コードなど - 数値(
Integer、BigDecimalなど):固定のしきい値やカウンタなどの初期値 - 日付・時刻(
Date、IM DateTimeなど):契約開始日や基準日といった変更されない日時情報
その他の利用可能なデータ型については、「IM-LogicDesigner仕様書 - 4.1.7.1. データ型」を参照してください。
- 定数値のデータ型は、すべて文字列
stringです。 - 定数に説明を入れることで、目的が明確になり、可読性が向上します。特に複数人で開発を行う場合、定数の把握がしやすくなり、修正や追加もスムーズに行うことができます。
操作の区切りなどで、編集中のフローを一時的に保存したい場合は、「ロジックフロー定義編集」画面にある[一時保存]をクリックしてください。一時保存された内容はブラウザ単位で保持されるため、同一のブラウザであれば作業を再開することが可能です。
次のステップへ:ロジックフローの構築
入出力値・変数・定数の設定が完了したら、次はロジックフローの構築に進みましょう。「ロジックフローの構築」では、フローの基本的な構成や構成要素について説明しています。実際に作成を始める前に、全体像をイメージできるようにしておくことが大切です。
応用操作
定数設定では、用途に応じて次のような応用的な操作も可能です。基本操作に慣れてきたら、応用操作も確認してみましょう。
Accel Studioの共通定数を利用する
Accel Studioで定義された共通定数は、ロジックフローの定数としても利用できます。これにより、同じ定数を何度も作成する手間を省くことができます。
Accel Studioの「共通定数」機能を利用する場合は、事前に設定する必要があります。詳細は、「CookBook - AccelStudio 共通定数定義の活用方法」を参照してください。なお、共通定数はIM-BloomMakerの画面変数としても利用できます。設定方法は、「画面変数の設定 - 応用操作 > Accel Studioの共通定数を利用する」を参照してください。
- [共通定数を追加]をクリックします。
└ 「共通定数定義」画面が表示されます。 - 使用したい共通定数にチェックを入れます。
└ 一番上にチェックを入れると、すべて選択されます。 - [決定]をクリックします。
└ 「定数設定」ダイアログに戻ります。
└ 選択した共通定数が設定されます。
└ 「共通定数」欄には、が表示されます。

共通定数の定数IDや定数値は、「共通定数定義」画面から編集できません。定数値を編集したい場合は、Accel Studioの「共通定数定義一覧」画面から変更できます。なお、Accel Studioで共通定数を編集すると、その内容はIM-LogicDesignerに自動で反映されます(フロー実行時に最新の共通定数定義の情報を取得します)。詳細は、「Accel Studio アプリケーション管理機能 仕様書 - 4.10.2. 共通定数」を参照してください。
エディタで定数値を定義する
複数行の定数値や、文字数が多い定数値を定義する場合は、エディタを利用すると便利です。
- 定数設定フィールドの[
]をクリックします。
└ 「エディタ」ダイアログが表示されます。 - 定数値を入力します。
- [決定]をクリックします。
└ 「定数設定」ダイアログに戻ります。
└ エディタに入力した定数値が表示されます。
※複数行の定数値を修正したい場合は、再度エディタを開いて作業してください。

共通定数の定数値は「エディタ」ダイアログで編集できません。そのため、通常の定数設定フィールドに表示される[]は表示されません。
エディタの入力例
「エディタ」ダイアログでは、複数行の定数値や文字数の多い定数値を、可読性を保ちながら効率的に設定できます。定数値のテキストボックスでは入力しにくい内容も、エディタを使うことでスムーズに編集できます。以下は、エディタの利用が適している例です。
(例)複数行の定数値/文字数の多い定数値
複数行の定数値(エラーメッセージ)の例:
エラーが発生しました。 システム管理者に連絡してください。
※直接入力する場合は、Enterキーを押すと改行します。
文字数の多い定数値(利用規約)の例:
本サービスのご利用にあたっては、以下の条件に同意いただく必要があります。
設定した定数を削除する
定数設定フィールドに設定した定数を削除します。
- 削除したい定数にチェックを入れます。
- [選択済みの定数を削除]をクリックします。
└ 定数設定フィールドから削除されます。 - [決定]をクリックします。
└ 「ロジックフロー定義編集」画面に戻ります。
└ 削除結果が反映されます。

定数を削除した後は、必ず最後に[決定]をクリックして、変更を確定してください。
[選択済みの定数を削除]をクリックすると、定数設定フィールドから非表示になりますが、[取り消し]または [ ] をクリックすると、削除前の状態に戻るため、注意が必要です。