ロジックフローの編集
ここでは、作成済みのロジックフローを後から編集する方法について説明します。
編集作業とバージョン管理の活用
ロジックフローを編集する際には、バージョン管理の仕組みを活用することで、変更内容を効率的に記録・管理できます。編集作業ごとにバージョンを分けて保存すれば、いつ・誰が・どこを変更したのかを明確に追跡でき、複数人での開発や後からの見直しにも対応しやすくなります。
また、新しいバージョンとして保存しておくことで、編集前後の差分を比較でき、変更内容の妥当性の確認やバグの原因特定にも役立ちます。
変更内容を保存する際には、次の点を意識するとよいでしょう。
- 現在のバージョンに、変更を上書き保存するのか(差分を記録しない)
- 新しいバージョンを追加して、変更を保存するのか(差分を記録する)

基本操作
ロジックフローの編集方法や、名称やカテゴリといった基本情報の変更方法について説明します。
ロジックフローを編集する
ロジックフローを編集した後は、変更内容を保存します。保存時にはバージョン管理を考慮し、必要に応じて新しいバージョンとして登録することで、過去の状態を保持しつつ変更内容を反映できます。
フローを修正する

- 編集したいロジックフロー定義をクリックします。
└ 「ロジックフロー定義編集」画面が表示されます。 - 必要に応じて、編集作業を行います。
- 編集中に変更箇所を確認したい場合は、[差分比較]をクリックしてください。詳細は、下記「編集中に差分を確認する」を参照してください。
- 変更箇所が正しく動作するかを確認したい場合は、[デバッグ]をクリックしてください。詳細は「ロジックフローのデバッグ」を参照してください。
フローを保存する

- [保存]をクリックします。
└ 「保存」ダイアログが表示されます。 - 「保存方法」を選択します。
└ 変更前のロジックとは別に保存したい場合は、「新しいバージョン番号を追加して保存する」を選択します。
└ 変更前のロジックに変更内容を上書きしたい場合は、「同じバージョン番号に上書き保存する」を選択します。 - [決定]をクリックします。
└ 「確認」ダイアログで[決定]をクリックします。
└ 「アプリケーション管理」画面に戻ります。
「保存方法」で「フロー定義IDを新しく割り当てて複製する」を選択すると、既存のフローの内容をコピーして、新しいフローを作成できます。詳細は、下記「ロジックフローを複製する」を参照してください。
ロジックフローの基本情報を変更する
必要に応じて、ロジックフローの基本情報の各項目を修正します。ただし、フロー定義IDは一度設定すると変更できません。変更が必要な場合は、新しくフローを作成し直してください。

- [保存]をクリックします。
└ 「保存」ダイアログが表示されます。 - 「保存方法」を選択します。
- 「フロー定義名」にある「標準」の欄に名称を入力します。
└ 多言語対応では、「標準」以外の欄にも入力してください。 - 「フローカテゴリ」にある[検索/新規作成]をクリックします。
└ 「ロジックフローカテゴリ検索」画面が表示されます。
- 変更したいフローカテゴリを選択します。
- [決定]をクリックします。
└ 「ロジックフローカテゴリ検索」画面が閉じて、「フローカテゴリ」にIDや名称が反映されます。 - [決定]をクリックします。
└ 「確認」ダイアログで、再度[決定]をクリックします。
└ 「アプリケーション管理」画面に戻ります。
応用操作
ロジックフローの編集では、用途に応じて、次のような応用操作が可能です。基本的な操作とあわせて確認してみましょう。
ロジックフローの差分を比較する
ロジックフローを編集した際には、変更内容を差分として確認できます。差分の確認は、編集前後の状態や異なるバージョン間で行うことが可能です。
編集中に差分を確認する
フローを保存する前に、編集前後で意図しない変更が含まれていないかを確認できます。これにより、上書き保存を実行する前に、変更内容の妥当性を判断したり、誤った編集を早期に発見したりすることが可能となります。

- [差分比較]をクリックします。
└ 「ロジックフロー差分比較」画面が表示されます。 - 変更内容を確認します。
└ 変更箇所を示すため、タブに[]が表示されます。タブを切り替えることで、差分を確認できます。
- [
]をクリックして、画面を閉じます。
フローを保存する際、「保存方法」で「同じバージョン番号に上書き保存する」を選択した場合、保存後は差分を表示できません。
バージョン間の差分を確認する
フローを保存した後、前のバージョンと現在のバージョンの変更内容を差分として確認できます。これにより、保存後の修正点を把握し、レビューや不具合の特定に役立てることが可能となります。

- [バージョン一覧]をクリックします。
└ 「ロジックフロー定義バージョン一覧」画面が表示されます。 - 「比較元」と「比較先」をそれぞれ選択します。
- [選択したバージョンの差分を表示]をクリックします。
└ 「ロジックフロー差分比較」画面が表示されます。
- 変更内容を確認します。
└ 変更箇所を示すため、タブに[]が表示されます。
└ タブを切り替えることで、差分を確認できます。
└ 操作手順の詳細は、下記の各項目を参照してください。 - [
]をクリックして、画面を閉じます。
ロジックフローを複製する
ロジックフローの保存時に「フロー定義IDを新しく割り当てて複製する」を選択すると、既存のフローの内容をコピーして、新しいフローを作成できます。

- 複製したいフローを開き、[保存]をクリックします。
└ 「保存」ダイアログが表示されます。 - 「フロー定義IDを新しく割り当てて複製する」を選択します。
└ 「フロー定義ID」の入力フィールドが表示されます。 - 「フロー定義ID」に、任意のIDを入力します。
- 「フロー定義名」にある「標準」の欄に名称を入力します。
└ 多言語対応では、「標準」以外の欄にも入力してください。 - 「フローカテゴリ」にある[検索/新規作成]をクリックします。
└ 「ロジックフローカテゴリ検索」画面が表示されます。
- 使用したいフローカテゴリを選択します。
- [決定]をクリックします。
└ 「ロジックフローカテゴリ検索」画面が閉じて、「フローカテゴリ」にIDや名称が反映されます。 - [決定]をクリックします。
└ 「確認」ダイアログで、再度[決定]をクリックします。
└ 「アプリケーション管理」画面が表示されます。
フロー保存時のエラーメッセージ
ロジックフローの保存時、設定に不備があると画面上にエラーメッセージが表示され、保存処理が中断されます。
保存できない場合は、「よくあるエラーメッセージとその対処方法」を参照し、フローを修正してください。
よくあるエラーメッセージとその対処方法
エラーメッセージ 対処方法 入力項目に不備があります。修正してから、再度操作してください。 エレメントのプロパティを開き、必須項目の入力漏れがないか確認してください。 フロー定義の登録に失敗しました。 フロー全体に不備がある場合に表示されます。このメッセージと共に表示されるエラーメッセージを確認してください。 プロパティ (defaultRoot) は必須です。 「開始」制御要素が正しく設定されているか確認してください。「開始」制御要素が未設定の場合、フローが実行できません。 フロー内に到達不可能なタスクが存在します。 フロー全体を確認し、エレメント同士が黒い実線で接続されているか、孤立したエレメントがないかを確認してください。 分岐後のルートが複数存在しません。 「分岐」タスクを確認し、2つ以上の分岐先が設定されていることを確認してください。 終了タスク以外の要素でルートが終了しています。 すべてのフローが「終了」制御要素で終了するようにフローを構成してください。
