マスタ変更を行う
人事異動や組織の改編など、運用中に生じた各種変更にあわせて、マスタデータの変更が必要になるケースがあります。
この章では、ユースケースにあわせた変更手順を説明します。
なお、変更するデータ量が多い場合は、インポート/エクスポートでの一括登録を推奨します。詳細は、「5.データ移行と資材管理 > 本番環境への移行」を参照してください。
期間化について
「1.intra-martを利用する前に > マスタデータの検討 > 期間化と国際化 > 期間化とは」で説明した、期間化の設定を利用します。
期間化とは、マスタや組織情報など「ある時点で有効な情報」を時系列で保持するための仕組みです。情報に有効期間を設定し、指定した期日で任意の情報に切り替えることができます。
1つの論理的なエンティティ(例:ユーザ、組織、役職)に対して、開始日/終了日で有効期間を持つ複数のレコードを保持し、履歴として過去の状態を追跡できるようにします。
目的は履歴管理(過去参照)のほか、特定の時点での状態復元、外部システム連携でのスナップショット管理などです。
実装イメージ(DB・レコード)
- 各マスタテーブル(例:IMM_xx、B_M_xx)に「開始日」「終了日」「期間コード」などを保持し、同一エンティティの期間差分をレコードで表現します。
- 一意キーは「エンティティ+期間コード」などで構成するのが一般的です。
主な操作方法
- 期間バーの基本操作:表示域の切替、前/次期間への移動、境界ドラッグ編集が可能です。
- 期間修正:カレンダーで開始日/終了日を編集できます。期間バーに対してドラッグ&ドロップでも編集可能です。境界を広げると当該期間が削除されることがあり、短縮すると隣接期間が延長されることがあります。
- 分割:指定日で期間を二つに分け、新しい側だけ内容を変更します。名称変更・所属切替の期日適用に利用可能です。
- 有効化/無効化:その期間を有効/無効に切替できます。無効期間は「存在しない」扱いとなります。

期間を直接削除する操作は基本的に存在しません。ただし期間修正の結果、前後と完全重複した期間は物理削除される場合があります。
例: 期間A(1900/01/01-2000/12/31)と期間B(2001/01/01-2999/12/31)で分割されているものを、期間Bを1900/01/01-2999/12/31 に修正すると期間Aが削除される、など
人事異動の際にユーザのデータを変更する
期間化を利用して、ユーザの役職・組織情報に有効期間を設定し、期日になると新しい役職・組織に切り替える手順を確認していきましょう。
未来の日付で変更を行う設定をして、役職や組織の変更のほか、退職するユーザの設定や苗字が変更になるユーザの設定なども行うことが可能です。
ユーザの組織・役職を変更する
ユーザの役職・組織情報に有効期間を設定し、期日になると新しい役職・組織に切り替える手順です。
「サイトマップ > 共通マスタ > マスタメンテナンス > ユーザ」から操作してください。
操作手順
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対象ユーザを検索して編集を開く

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[組織所属]タブで[所属を追加]を押下し、[組織検索]ポップアップから異動先の組織を選択して追加し、[更新]する。

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追加した所属を選択し、[所属期間]を押下する
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[期間修正]アイコンを押下し、開始日(左側)を異動の適用日(未来日)に設定する

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必要に応じて役職リストから役職を追加する。主所属に切替える場合はチェックボックスをオンにする ※所属期間は編集時のみ設定可能
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[更新]する
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設定した適用日になると、新しい所属・役職に自動切替される
ポイント
- 分割を使って期日で所属を切り替えると、過去期間の履歴を保持したまま新期間へ移行が可能です。
- 期間修正で境界をまたぐ変更を行う場合は、隣接期間が自動調整されることがあるため、重複や抜けがないか保存前に確認してください。
- 未来日の開始日を設定しておけば、適用日の到来時に自動で切替されます。また、当日開始とした場合は即時適用されます。
退職するユーザの設定を行う
ユーザの退職などに伴い、ユーザ情報の期間を分割し、期日(未来日)になると対象のユーザを無効にするための手順です。
「サイトマップ > 共通マスタ > マスタメンテナンス > ユーザ」から操作してください。
退職日前の操作手順
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対象ユーザを検索して「編集」を開く

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[プロファイル]タブで[期間分割]アイコンを押下し、退職日(未来日)に設定する

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操作バーから退職後の期間を選択し、[無効化]アイコンを押下する。

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[アカウント]タブの有効期間も終了日を退職日に設定し、更新する

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退職日になると、該当ユーザがログインできない状態になる
退職日後の操作手順
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退職日経過後、該当ユーザの[アカウント]タブでライセンスのチェックを外し、[更新]する

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ユーザのアカウントライセンスが削除される
退職日前にアカウントライセンスを外すとログイン不可などの影響が出る可能性があります。必ず退職後にチェックを外すようにしてください。
組織変更を行う
組織・役職に有効期間を設定し、期日になると組織変更を行う場合の手順です。
操作手順
- 組織を追加する(未来日での新設)
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共通マスタ > マスタメンテナンス > 組織。親組織を右クリック→[配下に新規組織を登録]

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組織詳細画面で[期間修正]→開始日=新設日(未来日など)を入力→決定

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名称などを入力して[登録]

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ポイント
- 未来日開始の組織は赤文字で表示される

- 追加時は、既存期間と開始日の前後関係が崩れないように設定する(境界調整により他期間が延長/削除される場合がある)
- 未来日開始の組織は赤文字で表示される
- 組織名の変更(未来日で名称切替)
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対象組織を右クリック→[組織の編集]

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[分割]で新名称の開始日を設定→新期間側に新名称を入力→[更新]

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ポイント
- 分割によって旧名称の期間と新名称の期間が明確に分かれるため、履歴を保ったまま切替できる

- 分割によって旧名称の期間と新名称の期間が明確に分かれるため、履歴を保ったまま切替できる
- 組織を廃止する(未来日での終了日設定)
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対象組織→[組織の編集]→[期間修正]で終了日=廃止日→[更新]

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ポイント
- 終了日設定後は、当該期間が以降に重ならないことを確認する(隣接期間の自動調整に注意)
- 基準日を廃止日以降の日付にすると、赤文字で表示されて無効になっていることが確認できる

- 役職の登録(必要に応じて)
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組織画面で[役職表示]→対象組織を選択→[役職の新規登録]

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開始日=役職開始日(未来日など)を入力→決定。名称などを入力し[登録]

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ポイント
- ランクは数値が小さいほど上位
- 組織を削除する
- 「組織を構成から除去」 は該当組織を構成から外す操作(テスト2部門)
- 「組織の完全削除」 は全期間・全ロケールの情報を削除する操作(テスト3部門)

- それぞれの操作を行ったあとに組織の一覧を確認すると、テスト2部門は「サンプル会社」の配下から外れているだけで、テスト3部門は完全に削除されていることがわかる

「組織を構成から除去」と「組織の完全削除」は用途と影響が異なるため注意してください。「組織の完全削除」を行った場合、組織データが物理削除されるため、バックアップがなければ復旧が行えなくなります。
期間化を利用した設定変更の詳細は、下記のページを参照してください。
「IM-共通マスタ 管理者操作ガイド - その他の設定 」