ライセンスの更新
ライセンスの有効期限が切れると、一般ユーザはシステムを利用できなくなります。そのため、システム管理者は期限内にライセンスを更新する必要があります。なお、ライセンスの種類によって更新手順が異なるため、ここでは各ライセンスの更新方法について説明します。
システムのバージョンアップ時にライセンスの再購入が必要かどうかは、「同一製品かどうか」「契約内容」「サーバ台数や機能追加の有無」などによって異なります。ライセンスの種類に応じて、契約内容や利用条件を事前に確認してください。
パッケージライセンスの更新
パッケージライセンスの有効期限が切れると、一般ユーザはシステムにログインできなくなります。また、システムログにはライセンスエラーが出力されます。システム管理者はシステム管理画面にログインできるため、製品に対して発行されたライセンスキー(ライセンスファイル)をサーバ側に登録することでライセンスを更新できます。
更新手順(標準的な流れ)
パッケージライセンスは、「新規ライセンスの登録」→「動作確認」→「旧ライセンスの削除」の順で実施します。先に旧ライセンスを削除すると、一時的にライセンスが無効となり、一般ユーザがシステムを利用できなくなる可能性があります。
1. 事前確認・準備
ライセンス更新作業を行う前に、必要な情報の確認および事前準備を行います。
- 現在のライセンス情報(有効期限・種別・ユーザ数など)をスクリーンショットまたはメモで控える
- 必要に応じて、重要設定のバックアップを取得する
- 営業・契約窓口から新しいライセンスキーを入手する
- 業務影響の少ない時間帯で実施することを検討する
複数のテナント構成やテナントごとのライセンス設定がある場合は、テナント別にライセンス反映が必要かどうか確認してください。
2. 新ライセンス登録
新しいライセンスキーを登録し、ライセンス情報を更新します。
- システム管理画面にログインし、「ライセンス管理」画面から新しいライセンスを登録する
- 登録後、「ライセンス管理」画面に新しいライセンス情報が表示されることを確認する
同一製品で複数のライセンスが登録された場合(新旧ライセンスが混在している場合)、ユーザ数が多いライセンスが有効として扱われることがあるため、注意してください。
ライセンス登録は通常すぐに反映されるため、アプリケーションサーバ(Resin)の再起動は不要です。
3. 更新確認
ライセンス登録後、システムが正常に利用できることを確認します。
- 代表ユーザでログインし、主要機能が正常に利用できることを確認する
- システム管理画面でライセンス情報(ライセンス種別、有効期限、ユーザ数)が正しいことを確認する
- システム管理画面で「試用版」表記が表示されていないことを確認する(期限切れライセンスが残っている場合、試用扱いとなることがある)
- システムログにライセンス関連のエラーや警告が出ていないことを確認する(ライセンスの期限切れや不整合はログに出力される)
システムログの詳細は、「ログ仕様書 - システムログ」を参照してください。
4. 旧ライセンス削除
新ライセンスの動作確認後、旧ライセンスを削除します。
パッケージライセンスの登録および削除方法について、詳細は「システム管理者操作ガイド - ライセンス管理」を参照してください。
クラウドサービスライセンスの更新
Accel-Mart PlusやAccel-Mart Quickなどのクラウドサービスライセンスは、ベンダ(サービス提供者)がクラウド上で提供するサービスに対して、契約(サブスクリプション/テナント)単位で管理されます。そのため、ユーザ側でサーバにライセンスキーを直接登録する必要はありません。
クラウドサービスライセンスの有効期限が切れた場合の挙動は、契約内容やベンダのポリシーによって異なります。多くの場合、管理者権限は維持されるため、契約更新の手続きを行うことは可能です。ただし、サービス停止・機能制限・アカウントロックなどの具体的な制限内容は、環境によって異なるため、事前に契約書または利用規約を確認してください。
更新手順(標準的な流れ)
1. 契約更新・プラン変更
管理コンソールの課金画面または契約窓口からサブスクリプションの更新・変更を行います。
- 契約条件(同時接続数、テナント数、地域、データ保管場所など)に応じてライセンス要件が変わるため、移行やスケール時には契約内容を必ず確認してください。
- 請求体系(年間一括、月次など)や、解約時のデータ保持ポリシーについて、事前に確認してください。
- テナントの複製や検証環境を別途構築する場合のライセンスの扱い(検証用ライセンスの要否など)は契約内容によって異なるため、事前に確認してください。
2. ライセンス更新処理
ベンダ側では、支払い確認および契約情報の反映が行われます。基本的には、ユーザ側での追加操作は不要です。
契約変更は通常、即時または短時間で反映されるため、サーバの再起動は不要です。ただし、ベンダによって反映タイミングや処理フローは異なるため、場合によっては多少の遅延が発生したり、手動で反映する必要が出てきます。具体的な反映時間は、利用中のクラウドサービスの仕様に依存します。
3. 更新確認
ライセンスが正しく更新されていることを確認します。
- 代表ユーザでログインし、主要機能が正常に利用できることを確認する
- 管理コンソールまたはサブスクリプション画面で、契約ステータス・有効期限・ユーザ数・ライセンスの割り当てが正しく反映されていることを確認する
- 課金ポータルで、ライセンス更新の履歴や請求情報を確認する
- ベンダが提供する告知手段(運用ログ、ステータスページ、通知メールなど)を確認し、反映状況を把握する
ベンダがメンテナンスや切り替え作業を行う場合、短時間のサービス影響が発生する可能性があります。事前に告知の有無を確認してください。
クラウドサービスライセンスでは、パッケージライセンスのような「削除」の操作は通常不要です。契約更新やプラン変更により、ライセンスは自動的に切り替わるケースが一般的です。そのため、ユーザ側で旧ライセンスを手動で削除する必要は基本的にありません。ただし、例外的にベンダ管理の複数契約を併用している場合は、どの契約が優先されるかを事前にベンダへ確認してください。