intra-martの全体像の把握
まずはintra-martの概要を理解し、利用しているシステムを把握します。要件定義や基本設計時の機能を確認し、サーバ構成や利用するアプリケーション(モジュール)の種類などをまとめておきましょう。
サーバやミドルウェアなどのインフラ周りと、その上で動かすintra-mart Accel-Platformの両方を把握することが重要です。
ライセンスの確認
intra-martは利用するサービス、ライセンスによって利用できる製品や機能に差があります。実現したいことに対して適したライセンスを選ぶことがとても重要です。intra-martの利用を開始する前に、ライセンスの内容の確認を忘れずに行っておきましょう。
intra-martのライセンスには、大きく分けて2つの種類があります。
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パッケージライセンス
パッケージライセンスは、intra-mart製品を自社サーバ(オンプレミス)やクラウドサービスなど、 任意のインフラ環境にインストールして利用するライセンス形態です。 ユーザ自身で環境を構築・運用できるため、 自由度の高いカスタマイズや柔軟な管理が可能です。 -
クラウドサービスライセンス
クラウドサービスライセンスは、intra-mart社が各種製品をクラウド環境にインストールし、利用環境を提供するライセンス形態です。ユーザ自身でインフラを構築・管理する必要がなく、 短期間での導入や運用負荷の軽減が可能です。
ライセンスの種類や内容の詳細については、下記のページもあわせて参照してください。
「intra-martの歩き方 - intra-mart実践ロードマップ - intra-mart環境のポイント - ライセンスの種類と選び方」
「セットアップガイド ー 9. ライセンスの登録」
環境とモジュールの整理
このガイドでサンプルとして使用する環境構成の確認をします。
アプリケーション/モジュール構成
intra-mart Accel-Platform上で実際に利用するアプリケーションの種類や、必要なアプリケーションが利用可能な状態にあるかを事前に把握しておくことは大切です。
intra-martにはAccel StudioやIM-LogicDesigner、IM-BloomMakerなどのアプリケーションや、それらを支えるさまざまなツールがあります。それぞれの役割を理解しておきましょう。
よく利用されるアプリケーション
- Accel Studio:統合的なローコードアプリケーション開発・管理 「Accel Studio アプリケーション管理機能 仕様書」
- IM-LogicDesigner:ビジネスロジックの作成 「IM-LogicDesigner」
- IM-BloomMaker:複雑な画面の作成 「IM-BloomMaker」
- IM-FormaDesigner:Webフォーム画面の作成 「IM-FormaDesigner」
- IM-Repository:用語およびそのメタデータの管理 「IM-Repository ユーザ操作ガイド」
- ViewCreator:表やグラフの作成 「ViewCreator」
- IM-BIS:BPM(ビジネスプロセスマネジメント)とワークフローを統合したツール 「IM-BIS ビギナーズガイド」
- IM-Workflow:システム共通基盤型のワークフロー管理システム 「IM-Workflow ユーザ操作ガイド」
アプリケーションは、それぞれアプリケーション間で依存関係を持ちます。
たとえば、IM-BISを利用したい場合は、IM-FormaDesignerとの依存関係がありますので、双方を利用できる環境を構築します。
必要なモジュール
intra-martは複数のモジュールから構成されます。モジュール構成は IM-Juggling のjuggling.imで確認ができます。
モジュールによってはアドインのような機能もあるため、実現したいことに合わせて環境のカスタマイズが可能です。
IM-Jugglingは、intra-mart向けのWAR作成・管理ツールです。業務システム基盤に必要なモジュール、設定、静的ファイルをまとめてパッケージ化(WAR/ZIP)し、デプロイ準備を自動化します。
製品モジュールとユーザモジュール/設定を統合し、デプロイ用のWARファイルを生成します。
「WARファイル」は、JavaのWebアプリケーションサーバ(例:Resin、Tomcatなど)にデプロイして動作させる、Webアプリケーションが格納されているアーカイブ形式のファイルです。Javaクラス、ライブラリ、web.xml設定ファイル、アプリケーションの内部ロジック、WEB-INF配下の情報など、主に「動的コンテンツ」が中心です。
「静的ファイル」は、画面を構成する静的なリソースをまとめたものです。HTML、CSS、JavaScript、画像ファイルなど、「コンテンツそのものに処理を加えず通信するだけで提供できるファイル」が中心です。
WARファイルの主な用途は「サーバサイドの動的処理」、静的ファイルは「クライアントへの直接配信」とイメージすると良いでしょう。
不足や変更がある場合は、IM-Jugglingで追加や変更を行い、セットアップ手順にしたがって再デプロイしてください。
IM-Jugglingのモジュール構成例

テナント環境セットアップ後は、システム管理画面の「モジュール参照」画面からも確認が可能です。
システム管理画面

システム環境構成
システム環境構成はコストやパフォーマンスなど利用したい内容に合わせて構築することが重要です。
本ガイドでは、最低限の構成でシステムを理解/構築できるように、シンプルなスタンドアロン構成とします。
サーバ構成
本ガイドでは、サーバ1台にアプリケーションサーバやデータベースを同居させる、単一サーバによるスタンドアロン構成とします。
より大規模な構成(AP/DBの分離、クラスタリングなど)や詳細なシステムアーキテクチャの選び方などについては、「intra-martの歩き方 - intra-mart環境のポイント」を参照してください。
ミドルウェア構成
intra-mart Accel Platformは、複数のミドルウェア上で動作します。利用可能なミドルウェアについては、以下のシステム要件を参照してください。
サンプル構成(スタンドアロン構成)
本ガイドでは、以下の構成とします。そのほか、認証連携や監視ツールなどは必要に応じてセットアップしてください。
| コンポーネント | 製品名/バージョン |
|---|---|
| OS | Windows Server |
| Java | Oracle JDK |
| アプリケーションサーバ | Resin |
| データベース | PostgreSQL |
| Webサーバ | Apache HTTP Server |
各ミドルウェアのセットアップ手順については、以下のドキュメントを参照してください。
「セットアップガイド - 4. ミドルウェアのセットアップ」
運用環境でのご利用は、必ずWeb Serverを経由してWeb Application Serverへ接続してください。 静的コンテンツは、必ずWeb Serverに配置することが条件です。 これに該当しない接続の場合は、動作保証外(サポートの対象外)です。
テナント環境構成
本ガイドでは、シングルテナント構成を前提とします。
intra-mart Accel Platformでは、同一サーバ上に複数テナントでデータやアプリケーションの管理が行えます。複数テナントを管理する場合は、以下のドキュメントを参照してください。
「セットアップガイド - 11.11. テナント解決機能」
ここまでの環境情報をまとめると以下のようになります。
【構成図】

- サーバ構成などのシステムアーキテクチャの選び方などについては、「intra-martの歩き方 - intra-mart環境のポイント」を参照してください。
- 利用予定のモジュールとシステム環境と適合しているかを確認したい場合は、「Accel シリーズ システム要件対応表(Excelファイル)」を参照してください。